BMEiCON 2026・BME IIF 2026 を福岡工業大学で開催しました(2026年10月10日〜12日)

■この記事の要点
2026年10月10日(土)〜12日(月)、福岡工業大学(福岡市東区)で、第18回生体医工学国際会議(Biomedical Engineering International Conference、BMEiCON 2026)と、生体医工学国際イノベーションフェア2026(The Biomedical Innovation Fair 2026、BME IIF 2026)が開催されました。20か国以上から、タイの高校生を含め300名以上が参加登録しました。次回の BMEiCON 2027 は、台湾で開催されます。
秋の気配が深まる10月、福岡工業大学に、世界各地からたくさんの研究者や高校生が集まりました。福岡工業大学の私(赤木紀之)はGeneral Chairとしてこの国際会議の運営に携わらせていただきました。
今回の国際会議には、タイに加えて、米国、台湾、インド、バングラデシュ、オーストラリア、ベトナムなど、20か国以上から参加登録がありました。このブログでは、準備の様子から閉会式、そして Research Network Event までを紹介します。
①準備の様子(会場づくりと案内看板)
メイン会場
メイン会場は、福岡工業大学C棟地下ホールです。大きなスクリーンに BMEiCON 2026 と BME IIF 2026 の e-backdrop(背景画像)を映し、吊り看板には、それぞれの会議名とロゴを印刷しました。この吊り看板の掲示が、思った以上に大変でした。ボードの大きさが幅5,000mm × 高さ800mm だったので、それに合わせて印刷し、斜めにならないよう微調整を重ねて、ようやく完成しました。
受付
C棟1階は、机や椅子がたくさんある、おしゃれなオープンスペースです。少しだけ配置を変えて、受付にしました。受付にも e-backdrop を置き、手伝ってくれた学生スタッフと一緒に記念撮影もしました。向かいのギャザリングスペースには、福岡工業大学の留学生別科のパンフレットや、卒業生が起業した会社の紹介ポスターも置きました。
口頭発表会場
口頭発表には、E棟2階の会議室を使いました。3部屋を用意し、すべての部屋で、Zoom によるオンライン発表も並行して行える環境を整えました。
ポスター会場
高校生のポスター発表には、E棟3階の Culsite Room を使いました。2部屋の仕切りを開けてつなげ、約50枚のポスターボードとテーブルを並べました。
案内看板
海外から来られた方が迷わないよう、福岡工業大学のキャンパスの各所に A0 サイズの立て看板を置き、順路を書きました。
②開会式(10月10日、C棟地下ホール):ThaiBME 会長、学長、来賓の挨拶
BMEiCON 2026 の開会式は、10月10日(土)午後1時に始まりました。まず、タイ生体医工学会(ThaiBME)会長の Somkiat Watanasirichaigoon 先生が挨拶されました。
その後、司会者から会場を提供してくださった大谷忠彦理事長への感謝を述べると、会場から大きな拍手が起きました。また、村山理一学長が福岡工業大学を代表して参加者を歓迎しました。そして、General Chair を務めた私が挨拶したあと、ご来賓の挨拶がありました。
福岡県からは江口副知事、在福岡タイ王国総領事館からは Kosol Satithamajit 総領事よりご祝辞を頂きました。福岡市経済観光文化局の松浦部長、北九州市産業経済局の田口係長・坂田様にも、ご臨席いただきました。全員での集合写真は、とても素敵な一枚になりました。
③口頭発表(10月10日〜12日):基調講演(5演題)と4会場での発表
BMEiCON 2026 では、5件の基調講演があり、4つの会場に分かれて口頭発表が行われました。基調講演は次のとおりです。
10月10日: Somyot Kaitwanidvilai先生、Kuo-Yung Hung先生
10月11日: Yoshihiro Tange 先生、Nobuhiko Kojima先生
10月12日: Manuel Humberto Luque Casanave先生
このうち、Kuo-Yung Hung先生(明志科技大学)と Nobuhiko Kojima先生(横浜市立大学) は、General Chair として私が招聘し、講演をお願いしました。
口頭発表は、4つの会場で並行して行いました。各セッションに座長を置き、1件15分で発表と質疑を行いました。医用画像処理、生体信号処理、ヘルスケア情報、生体センサ、バイオロボティクスとバイオメカニクスなど、とても幅広いものでした。オンラインで参加した発表者もいて、会場とオンラインをつないだ発表になりました。私は「Biomaterials II / Bioinformatics II」のセッションで座長を務め、演者の方々と記念撮影もさせていただきました。
④BME IIF のポスター発表(高校生):タイの高校生と、附属城東高等学校の発表
BME IIF は、主に高校生によるポスター発表です。約50件の演題が発表され、保護者の方が同伴された発表もありました。これだけ多くのタイの高校生が福岡工業大学に集まったのは、私の知る限り初めてです。驚いたのは、研究のレベルの高さと、流暢な英会話力です。私が訪れたポスターでは、1滴の血液をスメア状に広げて写真を撮り、AIで解析して、血液の細胞成分を調べる新しい技術を開発していました。これなら、病院の少ない地域でも、簡単に血液検査ができます。とても高校生の研究とは思えないレベルでした。
これと並行して、福岡工業大学附属城東高等学校の科学部にも、ポスター発表をお願いしました。生徒は、普段発表している研究ポスター13件を、今回のために英語に直し、英語の発表原稿も頑張って作りました。多くのタイの高校生や先生方、保護者の方が足を運び、質問してくれました。
担当の先生によると、「英語大変!」と言っていた生徒も、翻訳アプリなどを使って、積極的にやりとりしていたそうです。「英語は全くできませんが、8人友達ができました」「自分の研究を聞きに来てもらえて楽しかった」「タイの高校生の研究、装置まで作られていてすごい!」という声も聞かれました。言葉の壁を越え、研究を通じて友達ができたことは、とても大きな経験になったことでしょう。
⑤ランチと Welcome Party(10月10日、福岡工業大学のカフェテリア「オアシス」)
ランチの会場は、福岡工業大学のカフェテリア「オアシス」です。お弁当は、ソネスさんにお願いしました。350人分のお弁当を一か所に並べると、参加者の多さに、改めて驚きました。
国際会議の初日の夜は、同じくオアシスで Welcome Party を開きました。こちらも、ソネスさんにケータリングをお願いしました。お料理だけでなく、観葉植物で会場を飾ってくださり、おしゃれでおいしい空間で、みなさんに喜んでいただけました。
⑥Banquet(10月11日、ホテル日航福岡):高校生ポスターの表彰式
国際会議の2日目の夜は、ホテル日航福岡で Banquet を開きました。立食パーティー形式で、学術交流や異文化交流を深める、有意義な時間になりました。国際会議を手伝ってくれた福岡工業大学の学生スタッフも、この時ばかりは夕食を楽しみました。
Banquet の間に、BME IIF 2026 のタイの高校生によるポスター発表の表彰式を行いました。参加している教員が採点して評価し、ゴールドメダルやプラチナメダルの演題が発表されるたびに、会場は大いに盛り上がりました。福岡工業大学からも FIT 賞を用意し、赤木が授与しました。どの発表も素晴らしいものばかりでした。
⑦閉会式(10月12日)と次回 BMEiCON 2027(台湾)
2027年の開催地は台湾です。次回の BMEiCON 2027 の General Chair である、国立台湾大学の Prof. Ming-Long Yeh が、開催地の様子を紹介してくれました。赤木が招聘した明志科技大学の Prof. Kuo-Yung Hung と Yeh 先生は、旧知の仲だったそうで、Hung 先生から、改めて Yeh 先生をご紹介いただきました。偶然とはいえ、ご縁を強く感じました。
閉会式では、学生スタッフ全員がステージに上がり、Chuchart Pintavirooj 先生から感謝の言葉が述べられました。学生スタッフの協力なしには、この国際会議を成し遂げることはできませんでした。改めて感謝申し上げます。最後は、全員でステージに上がって記念撮影をしました。
⑧Research Network Event(10月13日):湯布院と別府の日帰りイベント
BMEiCON では、閉会式の翌日に Research Network Event が開かれます。開催地は毎年変わるので、最終日は、開催地の文化に触れることを目的に、少し郊外へ出かけます。今回は、湯布院と別府温泉の日帰りイベントを企画しました。大型バス2台に分かれて、みんなで福岡から大分へ向かいました。
湯布院では、由布岳を眺めながら、金鱗湖まで散策しました。昼食は、湯布院の勢吉茶屋でおいしくいただきました。別府ではかまど地獄を訪れ、みんなで足湯につかりました。
⑨まとめ
3日間の BMEiCON 2026・BME IIF 2026 と、翌日の Research Network Event を、無事に終えることができました。ご多用の中、ご臨席くださったご来賓の皆様に、心より御礼申し上げます。遠方から参加してくださった参加者の皆様、会期中を支えてくれた学生スタッフ、教員の皆様、そして福岡工業大学国際連携室の皆様にも、深く感謝いたします。台湾での BMEiCON 2027 で、また皆様にお会いできることを楽しみにしています。




コメント