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  • 執筆者の写真Akagi Lab

プレゼンテーションで大切な10のポイント


 本学科では毎年2月中旬に4年生の卒業論文発表会が開催されます。一人7分発表、5分質疑応答です。この日に備え、みんなプレゼンファイルの準備や発表練習をしてきました。


 卒論生や大学院生の発表練習を見ている中で、いろいろ気づいたことがあります。以前、私のTwitterで少しずつ発信していたのですが、一通り発信が完了しました。その内容1つにまとめ加筆したのがこちらです。


 以前、私のブログ「プレゼンの質」でも少し紹介しましたが、こちらではそれを更に深堀してみました。

 

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■バックアップを取ろう

 卒論、修論の時期。一生懸命に作った論文やプレゼンのファイルは、バックアップをとっておくこと。思わぬ事故でファイルを全て失わないように。ファイルをバージョンごとに残しておくこともお勧め。「このあいだ書いた文章/作成した図、使えたかもしれない・・・」というケースもあるので。


■グラフは丁寧に説明しよう

 プレゼンでグラフを説明する時、いきなり「見て分かるように・・・」と話しだしてはいけない。「このグラフは〇〇〇を示すグラフで、横軸はxxxxで、縦軸はyyyyです」と丁寧に説明しよう。その上で一つ一つデータを説明し、そのグラフが示す結論を明快に言おう。聴衆に寄り添った説明を心がけることが大切。


■「句点(。)」を意識しよう。

 口頭発表のプレゼンでも「句点(。)」を意識しよう。緊張していると「これはaaaaで、bbbbがccccなんですが、ddddについてはeeeeしてみたところ....」と、話し続けてしまうことある。これでは聞いている方も忙しなく感じてしまう。内容ごとに区切りをつけて一呼吸おく。演者が落ち着いていないと、聴衆もソワソワしてしまう。


■「結果」と「解釈」を区別しよう

 論文でもプレゼンでも、データの「結果」と「解釈」を区別して明確に示そう。「xxxx処理で、酵素活性が下がった」は、実験結果。「酵素活性が下がったということは、細胞の増殖が低下したことを示唆する」は、データの解釈。「結果」と「解釈」。今、自分がどちらを伝えているのか、聞き手が分かるよう工夫して発表しよう。


■勉強しよう

 これは残念ながら一夜漬けではどうにもならないこと。プレゼンに備え、関連分野を沢山勉強しよう。 「1を学んで、1を発表する」 のではなく、 「10を学んで、1を発表する」 くらいの準備は必要。 前者だと質疑応答がほぼできないが、後者だと結構回答できたりする。どれほど自分の研究や発表に真摯に取り組んできたかは、質疑応答をみれば一目瞭然。


■視覚に訴えよう

 プレゼンスライドに長文は必要ない。スライドに文章があれば、演者はそれを読めば良いからラク。しかしこれはプレゼンテーション。「長文は、箇条書き」へ、「箇条書きは、流れ図」へ、「流れ図は、模式図」へ変換してみよう。文章ではなく、視覚に訴えるスライド作りが大切。


■全体像を示そう

 プレゼン発表の際には、冒頭に全体像/road mapを示そう。自分はどういう順で、何を発表し、どこへ向かっているのか。予め着地点を聴衆に伝えよう。発表中も話題転換ごとに全体像/road mapを示し、「今ここにいますよ」と聴衆たちに呼びかけよう。例え7分程度の発表でも、これは大切な技法。この工夫で聴衆の理解度は全然変わる。


■ストーリー性を持たせよう

 研究発表のプレゼンでは、ストーリー性を持たせることが大切。実験をやった順番通り、時系列ごとに話す必要はない。事実に基づき、どういう「物語」に仕上げるかは自分次第。自分の結論をより魅力的にするための、背景設定や紹介の仕方も戦略の1つ。

 「試薬Aを、細胞に処理して、細胞死が観察された。そんな『試薬Aが抗がん剤になる可能性』の物語」といった具合。


■まとめを示そう

 プレゼンの最後には「まとめ」を示そう。ただし「xxxxをやった」というまとめではなく、「xxxxから、yyyyを明らかにした」という論調にすることが大切。研究を通して「やったこと」ではなく、「解明したこと」を最後に1枚でまとめる。言葉でなく、模式図だとさらに良い。実はそれこそが、発表タイトルになる。


■質問しよう

 プレゼンを聴いている方にも作法はある。この発表のため演者は多くの時間を費やしてきた。それにどう敬意を表するか。それは質問だ。会場が静まり返り、なにも反応がないのは演者に失礼だ。疑問に思ったこと・感じたことは絶対あるはず。発表に対して関心を示すこともコミュニケーションの一つ。当然、聴衆の遅刻も厳禁です。

 

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 いかがでしたか?人それぞれプレゼンのポイントはあると思います。こちらを参考にプレゼンスキルを磨いて頂ければと思います。




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