2025年8月 Akagi Lab 活動紹介~猛暑の中で広がる国際交流の輪
- Akagi Lab

- 9月5日
- 読了時間: 5分
更新日:9月6日
猛暑の8月。40度を超える報道もちらほらと聞こえる中、研究室では大型モニターを壁に取り付けました。実はこのモニターは、もともと可動式のスタンドに取り付けていましたが、スタンドが少し大きく、ちょっと邪魔でしたので、壁付けにしました。PCとモニターはワイヤレスでつなげることができるシステムにしたため、HDMIの長いケーブルが不要になって、研究室がさっぱりしました。部屋も広くなり、より快適な研究環境が整いました。
では8月のAkagi Lab Monthlyをお楽しみください。

■卒業生の訪問~中国からの嬉しい再会
中国からお客様が来られました。Xiaohong Songさん、広西医科大学のBo Zhu先生、そして上司のHongwei Guo先生です。実はZhu先生とSongさんは、私の前任校時代の博士課程と修士課程の卒業生さんです。
学生時代の思い出話に花を咲かせながら、互いの今の研究内容を紹介し合い、今後の共同研究の可能性や国際交流の可能性について有意義な議論を交わすことができました。この二人の貢献で発表した論文もあります:
Bo Zhu, Atsushi Ueda, Xiaohong Song, Shin-Ichi Horike, Takashi Yokota, Tadayuki Akagi
Sci Rep. 2017;7:14059.
遠いところ、わざわざ福岡までお越しいただきありがとうございました。ますますのご活躍を祈念いたします。

■短期留学生との国際交流
この夏、Akagi Labにはたくさんの留学生が来てくれています。タイのKMITL(モンクット王工科大学ラートクラバン校)から2名(7月22日~10月21日)、シンガポールのTP(テマセク・ポリテクニック)から3名(8月19日~11月14日)の学生さんです。
彼ら彼女らには、多能性幹細胞の自己複製能に関する研究をテーマに、細胞培養、DNA/RNA操作、タンパク質操作など分子細胞生物学的な実験に取り組んでもらっています。3か月という短い期間ですが、Akagi Labで学びを深めてくれると嬉しく思います。
当研究室の日本人大学生たちも頑張って英語でコミュニケーションを取っています。たとえカタコトの英語でも十分意思疎通はでき、ラボからは笑い声も頻繁に聞こえます。英語を話したい人は、ぜひ赤木研にお越しください。国際交流を楽しみましょう。

■グローバルPBLへの参加~台湾での貴重な体験
福岡工業大学 生命環境化学科では、昨年度よりFIT-gPBL(国際課題解決型学習)を実施しています。本年度は台湾の明志科技大学にて実施させていただきました。本学科から8名の学生(女性6名、男性2名、2年生2名、3年生6名)が参加し、明志科技大学の学生の皆さんと共に、様々な経験をすることができました。

8月25日、台北桃園国際空港に無事到着。オープニングでは学生8名がしっかり英語で自己紹介を行いました。いよいよgPBLの始まりです。
■4つの課題への取り組み
3D printingでは、イヌの骨折モデルを用いた骨折部位修復の模擬体験と3Dプリンタによる骨モデルへの印刷を体験しました。
Biomedical materialsでは、コラーゲンやアルギン酸を利用したハイドロゲル内での細胞培養観察の手技を学びました。
Optical communication Li-Fiでは、目に見えない波長ではなく、目に見える波長(LED)を情報伝達に使う技術を学びました。LEDランプのオン・オフで、PCからの音楽が聞こえたり、聞こえなくなったり、とても面白い体験をしました。
Electrochemical sensorsでは、生化学的な反応を電気シグナルに変えることで、病気の診断に利用していることを学びました。DNA、抗体、酵素、細胞などを電気化学的に検出する技術で、研究室ではfish oilに微量に含まれる水銀の検出を見学しました。
文化交流と学びの深まり
8月28日、MCUTでのgPBLもいよいよクロージング。多くの教職員、学生の皆さんに大変お世話になりました。最後に一言ずつ挨拶をし、ピザパーティーまで催していただきました。帰国前に少し時間が空いたので、MCUTの学生さんと一緒に台北市内へ。台北101を訪れ、台湾の若者文化に触れることができました。特に印象的だったのは、日本語の堪能な大学生が多く、学生たちも驚愕していたことです。帰りも台北桃園国際空港から搭乗。台北と福岡はたった2時間の距離です。皆んな元気に帰国できました。
■グローバル活動に満ちた8月
8月の様々な国際交流を通じて、重要なことに改めて気づきました。英語が苦手でも身振り手振りと、「Thank you」「Please」など単純な単語だけでも、それなりのコミュニケーションが取れるということです。完璧な文法より「伝えたい気持ち」の方がはるかに重要だと実感しました。
研究室で留学生と日本人学生が交流する様子を見ていると、最初は遠慮がちだった学生たちも、次第に積極的にコミュニケーションを取るようになります。カタコトの英語でも、相手に何かを伝えたいという熱意があれば、通じ合えるものです。台湾でのgPBLでも、学生たちは堂々と英語で発表し、現地の学生と交流を深めました。
語学の壁で国際交流を躊躇している方、まずは挑戦してみませんか。完璧である必要はありません。大切なのは、相手を理解しようとする気持ちと、自分の思いを伝えようとする姿勢です。
いよいよ9月。夏休みもおわり学生たちが大学に戻ってきます。後期も暑さに負けず頑張りましょう。この夏の国際交流で得た経験と人とのつながりを大切に、さらなる研究の発展を目指していきたいと思います。
8月は猛暑の中でも、世界各国からの仲間たちとの温かい交流に恵まれた充実した月となりました。9月の活動報告もどうぞお楽しみに。
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