top of page

About Me ー理系3学部と5つの街を渡り歩く-

  • 執筆者の写真: Akagi Lab
    Akagi Lab
  • 8月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:8月10日

理系3学部と5つの街で育んだ私の研究人生

横浜、白金台、ロサンゼルス、金沢、そして福岡──住んで楽しい街を渡り歩きながら、理学部・医学部・工学部という理系3学部で学びと研究を重ねてきました。細胞の不思議を解き明かす基礎研究から、若手研究者の育成、国際的な人材交流まで、私の活動は「人と知をつなぐこと」を軸に広がっています。多様な街と学問の中で培った視野と経験を、未来の研究と社会に還元していくことが、私のライフワークです。


■私の履歴書

私はこれまで、分子生物学、幹細胞研究、血液学を主なテーマとして研究と教育に携わってきました。1994年に横浜市立大学文理学部生物学課程に入学し、大学院総合理学研究科まで在籍してRNA結合タンパク質の研究に取り組みました。その後、2000年に東京大学大学院医学系研究科に進学し、多能性幹細胞の研究を行いました。2005年からは米国ロサンゼルスのCedars–Sinai Medical Centerに研究員として所属し、白血病や血液学の研究を進めました。2008年に帰国後は金沢大学医学系再生分子研究分野で、幹細胞や血液学をテーマに研究と教育を行い、2020年からは福岡工業大学工学部生命環境化学科に拠点を移し、現在も幹細胞や血液学の研究を続けています(研究歴の詳細はこちら)。


特筆すべきは、これまでのキャリアで横浜、白金台、ロサンゼルス、金沢、福岡という魅力的な街を転々としてきたことです。また、理学部・医学部・工学部という理系の3つの学部を渡り歩き、それぞれの分野の視点で教育研究活動に携わってきました。このような経験が、私の研究スタイルと教育方針の幅を広げる大きな原動力となっています。

ree

■私のライフワーク

現在は福岡工業大学工学部生命環境化学科で教授を務め、多能性幹細胞とがん細胞の類似性や転写因子と免疫不全をテーマに教育研究を行っています。授業や研究活動では、学生が国際的な視野を持ち、多様な課題に挑戦できる力を養うことを重視しています。その一環として、台湾での研修を含むGlobal PBL、早期から研究者としての視点を育てるFIT–Techプログラム、ハワイ研修などを通じて国際適応力を高めるGlobal Challenge プログラムなど、実践的な国際教育にも取り組んでいます。


また、海外日本人研究者ネットワーク(UJA)では理事として人材育成を担当し、「留学のすゝめ」セミナーを様々な学会で開催しています。さらに、羊土社『実験医学』誌にてコラム連載を行うほか、ブログやSNSで情報発信を続け、日本人研究者のネットワーク構築を目的としたUJA大会の運営にも関わっています。

ree

■私のミッション

日本では近年、研究・開発・技術・経済などの分野で国際競争力の低下が懸念されています。その影響は、長時間労働や社会情勢の不安といったかたちで生活にも及び、貧困拡大の一因ともなっています。こうした状況を打開するためには、国際競争力の強化が急務です。

資源に乏しい日本が世界で存在感を高めるためには、人材育成こそが鍵となります。私はその実現に向け、研究を通じた人材育成と、若手の海外留学促進という二つの柱で活動しています。


研究を通じた人材育成では、基礎研究によって人類に与えられた「知的好奇心を探求できる権利」を最大限に生かし、思考の言語化や可視化、課題発見と解決、プレゼンテーション、情報伝達能力といった人間力を養います。一方、若手の海外留学促進では、国際社会で活躍できる人材の育成や視野の拡大、多様性への理解を深めることを重視しています。異文化との交流は新たな発想や価値を生み出す源となります。


これらの取り組みは、私自身が行っている幹細胞研究と教育、そして海外日本人研究者ネットワーク(UJA)を通じた研究者のwell-being(心身の健康と充実感)の向上にも直結しています。研究者が健やかに、かつ意欲的に活動できる環境づくりこそが、日本の未来を支える国際競争力の基盤になると考えています。

ree

コメント


092-606-3779

福岡県福岡市東区和白東3-30-1 A棟5階 5020号室

©2020 by Akagi Lab. Wix.com で作成されました。

bottom of page