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2024年度 学科別 卒業証書・学位記授与式 生命環境化学科 学科長挨拶

  • 執筆者の写真: Akagi Lab
    Akagi Lab
  • 3月20日
  • 読了時間: 3分

更新日:3月28日

みなさん、本日はご卒業おめでとうございます。また今日まで支えてこられた保護者の皆さま、本当にお疲れ様でした。教職員一同、皆さんの卒業を心よりお祝い申し上げます。


皆さんがこれから歩む道について、一つアドバイスお伝えしたいと思います。


昨年、私は50歳を迎えました。それと同時に五十肩になりました。横から腕を上げようとすると、ある地点で痛みが走り、それ以上は上がらなくなります。でも不思議なことに、腕を前から上げると、何の問題もなく頭上高く上げることができます。


これは私たちの人生にも通じることだと気づきました。高い目標に向かって一生懸命手を伸ばしても、なかなか届かないことがあります。しかし、それは目標が高すぎるからではなく、単にアプローチを変えるだけで簡単に届くのかもしれない、ということです。


例えば、TOEIC500点という目標があり、聞き取りが苦手だからとリスニング練習に集中したものの成果が出ない。そこで戦略を変え、英文法を基礎から学び直したところ、あっという間に目標に到達した——そんなことは誰にでも起こりえます。だから皆さん、これからの人生で壁にぶつかったとき、諦めるのではなく、まずは方法を見直してみてください。



ただここで一つ問題なのが、果たして今の皆さんに、次の明確な目標があるか?という点です。これまでは「入試を突破する」「卒業する」「就職する」という共通の目標がありました。しかし、4月以降の人生には、皆さん自身が目標を設定する必要があります。


そこで、私からの最後のお願いです。4月1日の入社式までに、3年から5年後の自分の目標や夢をぜひ掲げてください。「新車を購入する」といった具体的なものでも、「海外で働く」といった大きなビジョンでも構いません。


そして目標が決まったら、そこから逆算してみてください。例えば「5年後には○○会社に転職している」という目標なら、「4年後には必要な資格を取得し、3年目からは業界研究を始める」というように、具体的なステップを描いてみるのです。


なぜ目標が必要かというと、社会人生活を送るうちに「何のために働いているのか」見失いがちだからです。明確な目標があれば、日々の仕事に意味を見出せます。ぜひ次の10日間で、自分の実現したい目標を考えてみてください。それが皆さんの「学生時代の夢」となります。


その夢を実現できたとき、得られる成功体験は大きな自信となります。それを繰り返すことで、きっと豊かな人生を送れると思います。そして、もし目標が高すぎて諦めそうになったら、私の五十肩の話を思い出してください。それは目標が高すぎるのではなく、ただアプローチを変える必要があるだけかもしれないのです。


最後になりますが、改めて皆さんの新たな旅立ちを、心より応援しています。ご卒業、本当におめでとうございます。


令和7年3月20日

福岡工業大学工学部

生命環境化学科 学科長

赤木紀之






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