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大学進学の先にあるもの:大学院という選択肢

  • 執筆者の写真: Akagi Lab
    Akagi Lab
  • 9月14日
  • 読了時間: 3分

高校2年生で知った衝撃の事実

私が大学院の存在を知ったのは、高校2年生の進路説明会でした。「大学の上には大学院があり、修士2年と博士3年もある」という先生の言葉に、驚きました。それまで進路といえば「高校→大学→就職」という流れしか頭になかったからです。


もしかすると、今この記事を読んでいる高校生の中にも、同じように「初耳だ」という人がいるかもしれません。でも皆さんの身の回りにも、実は大学院出身者がたくさんいるのです。


大学院って実際何をするところ?

大学院は、大学よりもさらに専門的な知識や研究スキルを身につける場所です。修士課程では2年間、それに加えて博士課程では3年間かけて、自分の興味のある分野を深く掘り下げて学びます。


実は、皆さんの高校の先生の中にも大学院で教育学や専門分野を学んだ先生が多くいます。病院のお医者さんや薬剤師さん、企業で新商品を開発している研究者、IT企業で最新技術を開発しているエンジニア、製薬会社で新しい薬を開発している研究者など、様々な分野で大学院出身者が活躍しています。


理系の場合:大学院進学が「当たり前」の世界

理系の大学院進学率は驚くほど高く、理学部、工学部、農学部では約30-40%の学生が大学院に進学しています。興味深いことに、理工・農学系の学生では約80%が「大学院進学を希望している」と答えているデータもあるようです。つまり、理系では大学院進学が極めて一般的な選択肢として認識されているのです。


なぜこれほど進学率が高いのでしょうか。理由は明確です。理系では研究開発職に就くには大学院進学がほぼ必須条件となっているからです。企業の研究・開発部門の多くが、理系の修士号取得を応募条件としています。「将来新しい技術を開発したい」「最先端の研究に携わりたい」と考えている理系高校生にとって、大学院は避けて通れない道なのです。


経済面の現実と充実した支援制度

大学院進学を考える上で避けて通れないのが経済面の問題です。国立大学の大学院では年間約54万円、私立では年間約100万円以上の学費がかかります。


しかし、近年は様々な支援制度が充実してきています。国立大学では奨学金の支給により学費の実質無料化を打ち出している大学もあります。また、研究助成金やティーチングアシスタント(TA)制度により、研究しながら収入を得ることも可能です。博士課程では日本学術振興会の特別研究員制度により、月額約20万円の研究奨励金を受給できる場合もあります。


理系志望の高校生へ

理系を志望するなら、大学院進学を現実的な選択肢として頭に入れておくことをお勧めします。特に研究開発職を目指すなら、修士はほぼ必須です。大学選びの際も、大学院の充実度や進学率を調べてみてみましょう。


今すぐ決める必要はないけれど

実は私は、大学院の存在を知った瞬間から「自分は大学院には進学する!」と強く決意しました。しかしもちろん、今すぐ「大学院に行く」と決める必要はありません。でも、こうした選択肢があることを知っておくだけで、将来の可能性が広がります。大学で学んでいるうちに「もっと深く研究してみたい」と思うかもしれませんし、就職してから「さらなるスキルアップのために大学院で学び直そう」と考えるかもしれません。


進路を考える際は、「高校→大学→就職」だけでなく、その先にもいろいろな道があることを頭の片隅に置いておいてください。あなたの未来には、きっと想像以上にたくさんの選択肢が待っています。


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