第2回 記憶に残っていること、それがあなたの物語 ―自分の人生を時系列で振り返る―
- Akagi Lab

- 12 時間前
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「自分の人生なんて、語れるほどのことは何もない」-そう思っていませんか。波乱万丈な経験があるわけでもない。大きな成功を収めたわけでもない。だから、自分の物語(ライフストーリー)なんてたいしたものじゃない、と。でも、それは違います。
■なぜ、自分のライフストーリーを振り返るのか
自分の過去を振り返ることで、自分が何を大切にしてきたか、何に突き動かされてきたかが見えてきます。それが、これからの自分を考える土台になります。進路や将来について考えるとき、多くの人は「これからどうするか」だけを考えようとします。でも実は、「これまでどう生きてきたか」を知ることの方が、ずっと確かな手がかりになります。過去の中に、あなたらしさのヒントが眠っているからです。
■記憶に残っていること、それがすでにライフストーリー
ライフストーリーとは、特別な経験の記録ではありません。記憶に残っていること。それがライフストーリーです。
弟や妹が生まれた日。誕生日に初めてケーキを買ってもらった日。部活の試合に初めて出た日。あんなに練習したピアノの発表会で、本番に間違えてしまったあの日。こういったイベントを時系列でリストアップするだけで、意外とライフストーリーは語れるものです。大げさな出来事である必要はありません。「あの時、こうだったな」と思い出せることが、あなたの人生の地図になります。
■記憶に残っているということは、意味があったということ
私自身の話をします。小学校5年生のとき、陸上の走り高跳びで学校代表に選ばれました。毎日練習を重ねていたのですが、大会直前に膝の成長痛が悪化して、結局出場することができませんでした。今でもその記憶は残っています。
なぜ覚えているのか。きっと、本当に悔しかったからだと思います。一生懸命練習した。それだけに、出られなかったことが、40年以上経った今も心のどこかに引っかかっている。
記憶に残っているということは、その出来事が自分にとって意味を持っていたということです。嬉しかったから。悔しかったから。怖かったから。誇らしかったから。理由は何でもいい。感情が動いたから、記憶に残っているのです。
■浮き沈みに気づいていないだけ
「自分の人生、特に山も谷もなかった」と感じている学生さんも多いと思います。でも本当にそうでしょうか。振り返ってみると、誰にでも「あのときはしんどかったな」「あのときは楽しかったな」という瞬間は必ずあります。ただ、時間が経つと「まあ、こんなもんか」と処理してしまっていることが多い。あなたの人生の浮き沈みは、ちゃんとそこにあります。ただ、まだ気づいていないだけです。
■ライフストーリー・マッピングのやり方
難しく考えなくていいと思います。こんな手順で振り返ってみてはどうでしょうか。
Step 1|記憶に残っている出来事をリストアップする
時系列順でなくて構いません。思い出した順に書いていきましょう。幼少期から今まで、パッと浮かんだ出来事を5個くらい書き出してみてください。
Step 2|その時の感情を一言添える
それぞれの出来事の横に、その時どんな気持ちだったかを一言書きます。「嬉しかった」「悔しかった」「不安だった」「誇らしかった」など、シンプルでいいと思います。
Step 3|時系列に並べる
書き出した出来事を、時系列に並べ直します。そして気持ちが「上がっていた時期」と「下がっていた時期」をざっくり意識してみてください。
それだけで、あなただけのライフストーリーの地図ができあがります。
■すぐに思い出せなくてもOK
「記憶に残っていることが思い出せない」という人もいると思います。それでも大丈夫です。記憶は、一人で静かに向き合っていると出てこないこともあります。誰かに話しながら、「そういえばあのとき……」と思い出すことの方が多いものです。
振り返る中で、思い出したくない記憶が出てきたら、無理に掘り下げなくて大丈夫です。話せることだけで十分です。
■試しに一つだけやってみよう
「記憶に残っている出来事を、思いつくまま3つ書き出してみる。」小さなことで構いません。ライフストーリーを具現化するには、まずそこから始めましょう。最初に思いつくあなたの「記憶」はなんですか?
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