卒業式と役職満了—3月に二つの節目を迎えて
- Akagi Lab

- 3月20日
- 読了時間: 4分
■二つの節目を迎えた3月
2026年3月20日、福岡工業大学で卒業式が執り行われました。そして3月31日をもって、4年間務めた役職が終わります。3月は私にとって、二つの大切な節目が重なる月となりました。
■ネットワークがまた少し広くなってゆく
今年も赤木研究室から多くの学生が巣立ちました。学部生8名と修士課程の大学院生3名です。大学院生たちは在学中に精力的に研究へ取り組み、多くの学会発表を経験しました。その成果として、学術論文2本が受理、1本がリバイス中という素晴らしい業績を残してくれました。卒業後はそれぞれ医薬品業界へ進み、専門性をさらに深めてゆきます。
学部生たちは大学院生と協力しながら研究に取り組み、研究室の運営にも積極的に関わってくれました。こちらも医薬品業界への就職が多く、大学院へ進学してさらに学問を追求する学生もいます。
赤木研での経験をこれからの人生で大いに生かしてほしいと思います。そして卒業生同士で学年を超えて繋がり続けてほしいと強く願っています。過去の卒業生も、これからの後輩たちも、みんなAkagi Lab Family。そのネットワークが、社会の中で互いを支える力になると信じています。
卒業おめでとう。いつでもラボに遊びに来てください。
■4年間の役職を終えて
2026年3月31日をもって、生命環境化学科長の任期が終わります。その前の2022年〜2023年度は大学院生命環境化学専攻の専攻主任を務めましたので、通算4年間の役職でした。
正直に言えば、役職を引き受けた当初は不安と戸惑いがありました。それと同時に、「自分にどこまでできるのか」というわくわく感も少しありました。その気持ちのまま4年間を走り抜け、今は肩の荷が下りた安堵感を覚えています。節目として、この4年間を振り返りたいと思います。
■大学院専攻主任時代(2022〜2023年度)
ちょうどコロナ禍が明け、大学が少しずつ活気を取り戻していく時期でした。その流れを逃さず、大学院進学説明会を積極的に開催し、大学院進学者の増加に努めました。結果として進学者数は大幅に増加し、この取り組みが評価されて学長より表彰をいただきました。これは本専攻全体の成果であり、関わってくれた学生・教職員の皆さんのおかげです。
■学科長時代(2024〜2025年度)
生命環境化学科の認知度向上を目標に、オープンキャンパスの充実や積極的な情報発信に取り組みました。特に理工系を目指す女子学生へのアプローチを意識した結果、2025年度入学者の女子学生比率が50%となり、過去最高を記録しました。正直なところ、何が決め手だったかは分かりません。SNSでの情報発信なのか、大学全体の広報の効果なのか、あるいは時代の流れなのか——複合的な要因が重なった結果だと思っています。ただ、理工系を目指す女子学生が増えているという事実を嬉しく思うと同時に、その要因を引き続き分析・継承していくことが次の課題だと考えています。
■苦労したこと
成果の一方で、組織運営の難しさを痛感した4年間でもありました。入試、人事、学生案件など、機密性の高い判断を求められる場面が多くありました。そのような局面では、個人の感情や意見を脇に置き、組織としての立場で発信・行動することの重みを繰り返し実感しました。また学科内のさまざまな意見を集約することの困難さも、管理職として初めて直面した壁でした。
■最大の収穫
4年間を通じて最も大きな気づきは、「個人の意見ではなく、組織の意見を発信することの重要性」です。研究者として長年過ごしてきた立場からすると、これは意識的に切り替えが必要なことでした。
また、他学科の先生方と知り合い、情報交換できるようになったことも大きな財産です。学内のネットワークが広がることで、見える景色が変わりました。
さらに、数多くの会議に出席する中で、議長がいかに会議を運営しているか、より上位の職位の方々がどのように組織を動かしているかを間近で観察できるようになりました。4年前の自分と比べると、組織の中での立ち振る舞いや意思決定への関心が高まっていたことに気づきます。これは管理職経験の中でも特に貴重な変化でした。
■つながりの力を信じて
研究室でも、組織でも、この4年間で改めて実感したことがあります。それは「つながり」の力です。Akagi Lab Familyとして学年を超えて繋がり続ける卒業生たち。役職を通じて知り合った他学科の先生方との情報交換。どちらも、一人では得られなかったものです。
後任にはベテランの先生が着任される予定で、組織は安心して引き継げます。私自身は役職を離れた後も、この4年間の経験を活かして新しい専攻主任・学科長をサポートしていきたいと考えています。
卒業生の皆さん、そしてお世話になった教職員の皆さん、ありがとうございました。


コメント