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  • 執筆者の写真Akagi Lab

MPUF研究開発プロフェッショナルの流儀 開催報告

更新日:2021年11月27日

 MPUF (Microsoft Project Users Forum) さんの提供するXRCC(Cross Reality Conference Cloud)を利用した仮想現実空間(VR空間)でのオンラインセミナー「MPUF研究開発プロフェッショナルの流儀」にて講演する機会を頂きました(2021年5月28日 19:00-21:00)。


 「研究を通した人材育成 〜幹細胞の運命制御機構と若手研究者の運命制御機構〜」というタイトルで、これまでの私の研究概要とこれからの人材育成について私が考えるところを紹介しました。


当日の様子がYoutubeにアップされておりますので、そちらもご覧ください。

【10分間ダイジェスト】

【1分間ダイジェスト】


 VR空間での講演でしたので、是非本学の学生さんにも体験してもらいたく、数名の学生さんにVR空間に入室してもらいました。VR空間にはビデオアバターとして入室し、お互いの顔を見ながら空間内を自由に飛び回ってもらいました(文字通り「飛ぶ」ことができます)。並行してTeamsでもリアルタイムで中継をしたので、Teamsから視聴してくれる学生さんもいました。


 XRCCのVR空間の良いところは「特殊なソフト(アプリ)が必要ない」という点があります。ある程度のスペックのパソコンとインターネット環境があって、マイクとビデオがついていれば、あとはGoogle Chromなどからアクセスするだけで入室可能です。


 今回はなんと3つのVR空間(アメリカ空間、血管内部空間、宇宙空間)を用意していただきました。「講演内容に応じてVR空間を移動する」という、とても面白い形式を採用して頂きました。


 参加してくれた学生さんはVR空間に入室後、まずは宇宙空間に移動してもらいました。宇宙空間には「赤木研究室」が準備されており、その研究室内のモニターを通して別空間で発表中の私の講演を聞いてもらいました。



 セミナーはまずはアメリカ空間から始まりました。ここでは、私のこれまで歩みとアメリカ留学の体験談を紹介しました。アメリカ空間は夜景で、海沿いにはヤシの木が、街中にはバーやクラブハウスがあり、とてもお洒落な街並みでした。空間奥に設置された大きなスクリーンには「Akagi Lab」のロゴが写しだされ、存在感のあるとても魅力的な会場でのセミナーでした。



 血管内部空間では、私のこれまでの研究内容を紹介しました。「多能性幹細胞」と「造血幹細胞」の2トピックを準備しました。この空間では赤血球が流れています。血液細胞の話をしている際、そのすぐ隣を赤血球が流れてくるのはとても面白い演出でした。



 最後に宇宙空間に移動しました。宇宙空間には無数の星と大きな月が浮かんでいます。宇宙空間に設置されたスクリーンに私の発表資料が写し出され、月を背景に発表するのはとても贅沢な時間でした。



 繰り返しになりますが、宇宙空間に赤木研究室を作って頂きました。セミナーに参加してくれた学生さん達はこの研究室内にいます。いつか本当にこういう研究室が出来上がるのではないかと思うと、今からワクワクします。



 セミナー終了後は皆でアメリカ空間に戻って懇親会を開きました。ほとんどの学生さんがVR空間は初体験でした。最初は操作に戸惑っていましたが、すぐに慣れ自由に空間内を動き回っていました。ここまでクオリティーの高い空間に入れたことに、みんな大満足してくれた様子です。最後にみんなで記念撮影をしてお開きとなりました。


 新型コロナウイルスのパンデミックにより、この1年で世界は一変してしまいました。大学運営もいろいろな対応が迫られていますが、「オンライン講義のあり方」も課題の1つです。今回VR空間でセミナーを開催し、学生さんにも入室してもらったことで、VR空間を利用した「新しいカタチの講義運営」が見えてきた気がします。また機会をみつけVR空間で学生さんに講義が出来たらと思います。


 最後にXRCCを利用してVR空間を準備して下さったMPUFの枷場氏を始め関係者の皆様に心より御礼申し上げます。またVR空間/Teamsより参加してくれた学生さんと視聴者の皆様にも感謝申し上げます。ありがとうございました。



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